忙しいので効率的に、それもできれば一回で弁理士試験に合格したい!
そんな思いを抱いている方にオススメなのが、今回ご紹介するアガルートアカデミーの弁理士講座です。
カリキュラムや特典が大変ユニークで大手予備校とは一線を画しています。
もっとも、そうはいっても、新しいオンライン予備校であるがゆえに不安要素は伴うもの。
そこで筆者の受講体験や他校との比較も踏まえつつ、その評判・実情に迫ってみたいと思います。
仕事をしながら短期合格を目指す方はぜひ参考にしてみてください。
略歴:大学卒業後、特許事務所および他の士業事務所を経て独立開業
弁理士試験歴:短答試験に2回目で合格、翌年、論文および口述試験に合格
予備校歴:アガルートの他、LEC、TAC、代々木塾につき受講経験あり(単科、答練、体験受講を含む)
アガルート弁理士講座の評判・特徴まとめ
最初にアガルート弁理士講座についての評判と特徴をまとめておきます。
結論的には、働きながら最短合格(特に一発合格)したい方には大変オススメです!
- ボリュームが少なめで、最短の時間で仕上げられる
- 講師・講座・テキストの質が高い
- 料金が大手予備校に比べて非常に安い
- 受講料全額返金プラスお祝い金の特典あり
- 答練・模試などの実戦訓練は他校で行う必要あり
- 質問・フォロー体制は弱い
弁理士試験では多くの受験生が社会人で、仕事をしながらの勉強となります。
そのため忙しい中でいかに効率よく勉強していくかが合格へのカギとなるでしょう。
そのような環境の中、独学ではなく、予備校を活用するのが今日では一般的。
時間と場所を選ばず学習できる、通信講座(オンライン講座)が昨今主流となりつつあります。
アガルートアカデミー弁理士講座では、こうしたニーズに応えつつ、最短で合格できるよう工夫に工夫を重ねたカリキュラムが用意されています。
ちなみにアガルートの合格率は、なんと34.4%とのこと。
これは全国平均の5.6倍に当たります(アガルート公式ホームページより)。
筆者が実際に体験!アガルート弁理士講座と他の大手予備校との違い
アガルートはカリキュラム体系が全く違っていた!
冒頭でも触れた通り、筆者は主要な弁理士の予備校・講座を受講してきましたが、中でもアガルートは異色な存在でした。
特にユニークだったのがカリキュラムの構成。
ここではその違いを簡潔に述べてみたいと思います。
🍀一般的な大手予備校
まず一般的な他の大手予備校のカリキュラムについて。
おおよそ次のような流れになっていることが多いです。
全体構造➡短答講座(逐条ごとに細かく解説)➡論文講座(典型論点をつぶしていく)➡答練・模試
基本的に短答の知識が論文の知識を包含するため、最初に全体像を眺めた後、短答講座にて条文を一つ一つ勉強していきます。
また論文の勉強では、その短答知識をベースに出題傾向に沿って主な典型論点を問題形式で確認していきます。
他方、短答や論文の過去問は適宜、短答講座や論文講座で扱うか、もしくは自分で過去問集を買って独習したりします。
🍀アガルート弁理士講座
次にアガルートの講座カリキュラムを紹介します。
論文・短答共通知識➡短答プロパー箇所を解説➡短答過去問➡論文講座(書き方を学ぶ)➡論文過去問
アガルートでは最初に短答・論文共通知識(特に論文を念頭にした知識)を100時間で学習してしまいます。
その後、短答プロパーの知識を補完するとともに、論文の書き方を学びます。
また、演習(アウトプット)としては短答及び論文の過去問を解説していきます。
アガルートと他の予備校との料金比較
予備校 | 料金 | 講座 |
---|---|---|
LEC | 505,000円 | 1年合格ベーシックコース |
TAC | 451,000円 | 1.5年本科生 |
資格スクエア | 270,000円 | 基礎・短答・論文パック |
アガルート | 178,000円 | 総合カリキュラム(民法なし) |
スタディング | 99,000円 | 基礎・短答・論文総合コース |
アガルートにおける、もう一つ大きな特徴が料金です。
結論的には、アガルートの料金はスタディングの次に安くなっています。
通信専門であることのメリットが料金面にもしっかり反映されていると言えるでしょう。
やはりLECやTACは設備コストや人件費の面もあるので、なかなかこうはいかないですね。
ですが、実は異次元級の特典がアガルートにはあるのです。
それは受講料全額返金という合格特典があること。
つまり、無事合格すると実質料金はゼロということも可能、なのです。
更にお祝い金もでるので、頑張れば頑張るほどさらにお得になります!
注:この受講料全額返金特典は、その適用を受けるにあたり条件や注意事項があります。
事前にチェックしておきましょう。
アガルート弁理士講座の評判と受講してみた感想
弁理士講座の構成
通信講座であることもあって実にシンプルな構成です。
例えば、すべて含まれたセット講座「総合カリキュラム(民法あり)」は以下のような感じです。
※選択科目を免除されている方は、一番下の「選択科目 民法対策講座」を除いた「総合カリキュラム(民法なし)」を選びましょう。
各講座 | 講義時間 |
---|---|
総合講義100(必須4科目のみ) | 91時間 |
短答知識完成講座 | 40時間 |
短答過去問解説講座 | 31時間 |
論文答案「書き方」講座 | 19時間 |
論文過去問解説講座 | 31時間 |
選択科目 民法対策講座 | 37時間 |
これらの各講座を単科として個別に申し込むこともできますが、割高になるので特に初めて弁理士試験に挑戦される方は、全てを含んだ「総合カリキュラム」がオススメです。
また、上でも紹介しましたが、アガルートの大きな特徴は、
- 講座の全体量(ボリュームや時間)が少なくて済む
- 論文・短答共通の知識を最初の100時間弱で一挙にやってしまう
- 答練・模試がない
という点です。
特に最初の総合講義100は論文試験までを視野に入れつつ、2周します(注:特許・実案・意匠・商標の必須4科目のみ)。
1周目は基本的な内容を、2周目は1周目の内容を復習しながら、応用的な事項や横断的な事項を学習します。
ちなみに、わずか100時間足らずで4法を2周してしまうカリキュラムは、業界でもアガルートだけではないでしょうか。
確かに必須の4法は同じような条文構成・体系になっているので、バラバラに勉強するのは非効率的です。
そして過去問演習について。
一般的には短答論文各講座で適宜扱っていくか、または自分で過去問集を別途購入して取り組んでいくのですが、
アガルートでは答練・模試の代わりに過去問解説の講座を取り入れています(短答及び論文)。
本講座(短答過去問解説講座)は、弁理士試験の短答式試験の過去10年分の「全問」について、解説をする講座です。全問解説をしますので、この講座だけで短答式試験の過去問対策は万全です。講義では、1問ごとに重要度・難易度をランクとして表示し、どのランクの問題が解ければ合格水準に達することができるかを明示していきますので、効率的な過去問学習をすることができます。また、論文式試験対策をも視野に入れた講義を行います。
アガルート弁理士講座
本講座の受講後には、短答式試験を突破するためにどのような知識をどのようなレベルで習得すれば良いのかを把握できるだけでなく、自然と論文式試験も得意となっているはずです。
講義と講師
- 講師は3名で選べない
- メインの丸野講師と民法の講師は◎、もう一人の講師は普通といったところ
- 講師は(法律家でありがちな)難しい言い回しはせず、わかりやすく解説してくれる
講義は丸野悟史先生を中心に3名の方が担当します(選択科目の民法を含む)。
メインでご担当される丸野先生についての感想ですが、とにかく分かりやすかったです。
難しい表現の羅列を避けつつ、シンプルに解説してくれます。
また、論点なども(受験生レベルが)深入りすべきではない考察には立ち入りませんのでご安心を。
丸野先生は法学部出身の弁護士でもありますが、日常的な言葉で解説してくれるのでイメージしやすく、頭にも定着しやすいと思いました。
強いて難点を言えば、やや早口のような気もします。
なお講義動画は通信用に収録されたものとなっています。
生講義を収録したものと異なり、無駄がなく講義は大変見やすいものとなっています。
さらに講義映像は、8段階で速度の調整をすることができるほか、講義映像の音声をダウンロードすることもできます。
筆者の経験上、アガルートと対照的だったのがLECの看板講師、S先生でした。
非常に厳密な説明をしつつ(言葉遣いも法律家らしく硬い)、かなり踏み込んだ考察を展開しようとします。
大変アカデミックで勉強になるのですが、通常の受験生レベルではなかなかイメージしづらく、安易な丸暗記に終始してまう人もいるかもしれません。
この点、丸野先生は(比較的サラッとした)受験効率を重視した解説と言えるでしょう。
🍀補足:選択科目の民法講座について
結論的には、アガルート弁理士講座の民法講座はわかりやすく、選択科目として民法を受ける方にはオススメです!
とにかく講師の方の解説が丸野先生同様、大変わかりやすく、本当に必要なことをピンポイントで教えてくれます。
しかも講座には論文の書き方や過去問解説なども含まれており、非常にコンパクトにまとまっています。
テキスト
- 分かりやすく、かつコンパクトにまとめている
- 図解を多めに取り入れている
- テキストは紙ベース
一般的に弁理士講座のテキストは分厚く、びっしり解説がされているのが通常です。
これに対してアガルートのテキストは、想像以上に文字数は少なめ。
むしろ図解やフローチャートなどを駆使しながらコンパクトにまとめられていました。
もちろんテキストはフルカラーとなっています。
ただし一点注意したいのが、テキストは紙ベースであること。
Webテキストになっていないため、オンラインで全て完結する講座とはなっていません。
筆者にとって初めての予備校はLECでしたが、そのテキストの分量は度肝を抜かれるほどでした。
詳しく(ビッシリと)解説されているのはいいのですが、「これを全て覚えていかなくちゃいけないのかぁ~」とため息交じりに思ったものです。
これに対してアガルートのテキストをはじめて開いたとき、逆に「たったこれだけ?大丈夫か」と一瞬不安がよぎりました。
が、講義を聞きながらよく見てみると、しっかりポイントがまとめられているのが判明。
アガルートの強みを実感したものです。
フォロー体制(質問への対応)
- 質問はFacebookを通じて行う
弁理士試験ではフォロー体制(質問体制)はそれなりに大切だと考えています。
通信講座の場合は、一般的にメールや質問カードなどを活用するのですが、アガルートはそのやり方をとっておりません。
質問ができないというわけではないのですが、アガルートではFacebookを通じて行います(しかも受講グループに参加しなくてはならないとのこと)。
筆者はココは結構、(特にSNSが苦手な方にとっては)マイナス要素だと思います。
ただし(筆者の経験上)質問が生じやすいのは答練や模試などですが、アガルートの場合、(過去問解説を除き)それが無いのです。
講義自体はわかりやすいし、不必要に難しい論点には立ち入らないので、あまり心配することはないかもしれません。
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筆者ならこうする!アガルート弁理士講座の活用法
弁理士試験は仕事をしながら勉強するのが一般的です。
限られた時間内で効率よく講座を活用していかなくてはなりません。
そこでここではアガルート弁理士講座の活用の仕方について言及しておきます。
1日当たりの勉強時間は通勤時間帯等のいわゆるスキマ時間を含め3時間ほどとします(週末は5時間以上確保したい)。
内容は概ね以下のような感じです。
- 通勤時間・昼休み1時間:暗記モノの復習・講義の再視聴<倍速機能を利用>
- 帰宅後2時間①:講義の視聴とその復習
- 帰宅後2時間②:過去問演習
- 週末5時間以上:過去の学習の復習、青本(逐条解説)や審査基準、論文を自分で実際に書いてみる、など
弁理士試験では条文と過去問が特に重要で、それらをとにかく回すことが勉強の中心になります。
講義の視聴それ自体は勉強のごく一部に過ぎません。
注意したいのは次の2点。
- 暗記モノは自宅(机上)では最小限にする
- 過去問は先ずはできるだけ自力で解いてみる
弁理士試験では条文を中心に覚える量が膨大です(論文では定義や趣旨、さらに判例等も覚えていきます)。
通勤時間等のスキマ時間をフル活用し繰り返しながらインプットしていきましょう。
そしてそのインプットした知識を応用していくのが過去問演習です。
アガルートの総合カリキュラムでは、この過去問解説講座が含まれていますが(これがアウトプットに該当)、
できるだけ先ずは自力で解いてみます。
出来不出来は全く気にする必要はありません(というより初回はできなくて当然です)。
なお、週末は過去に学習したことの復習(特に過去問の解き直し)や青本をやってみるとよいでしょう。
また、講座の後半からは論文が始まりますので、実際に自分で答案を書いてみることもオススメです。
一発合格を実現するための最大に秘訣は、いかに早く短答の勉強を軌道に乗せ、かつ過去問を通じて解答の手ごたえを得るか。
初学者はとかく最初のインプットに時間を費やしがちですが、ここではあまり差がつきません。
ですので、早めに入門基礎講義は終わらせ、実戦演習(過去問)に注力しましょう。
アガルートではこれを最速で進めるためのカリキュラムが用意されています!
アガルート弁理士講座のメリット
- 料金が大手予備校に比べ安い
- 試験合格に必要な事項が絞られている
- 講義が大変わかりやすい
- 受講料全額返金プラスお祝い金の合格特典がある
ここでは受講料全額返金プラスお祝い金(合格特典)について一言触れておきます。
合格したら、料金を返してくれるなんて、モチベーションが沸きますね。
逆に「そんなことして、経営大丈夫?」とか「受講生の目標と予備校の利益とが相反しない?」などと勘ぐってしまいます。
ただし合格すれば自動的に付与されるものではないので注意が必要です。
例えば次のような事項が条件となっています。
- ①合否通知書データの提出
- ②合格体験記の提出
- ③合格者インタビューへの出演
また、これ以外にも注意事項が細かくあったりします。
もっとも、これでも他校にはない大きなメリットと言えるでしょう。
注意したい!アガルート弁理士講座のデメリット
- 模試・答練を受ける機会が乏しい
- フォロー体制が弱い
- テキストが紙ベースである
- 講師が選べず向き不向きが生じるおそれ
模試・答練を受ける機会が乏しい
上でも触れましたが、過去問とは別に模試や答練を受ける機会が無いのは受験勉強としては厳しいところがあります。
短答試験については過去問をしっかりつぶしておけば良いのですが、論文試験については正直、過去問研究だけでは心細いでしょう。
主な理由は、
- 受験母集団における自分の相対学力(順位や偏差値)が把握できない
- 第三者のフィードバック(添削)を受けてみないと自分の弱点が判明しづらい
など。
実は、筆者個人的には(第三者の)添削は必ずしも必要はないと感じていますが、やはり自分の(母集団の中での)相対学力がわからないのはマイナス要因です。
ですので、やはり論文に関しては外部の大手予備校の模試や答練に参加した方がよいでしょう。
フォロー体制が限られる
これは通信講座である以上、どうしても制限が生じるところです。
しかもアガルートの場合は、上で述べた通り、特に質問への対応の仕方が特殊です。
Facebookを使い慣れている方は問題ないでしょうが、そうでない方は自力で解決していかなくてはなりません。
テキストが紙ベースである
テキストが紙ベースであることに抵抗が無い人は良いのですが、逆にWebテキストを利用したい人にとってはネックとなってきます。
特に弁理士試験は仕事をしながら勉強することが通常なので、やはり通勤時間等のいわゆるスキマ時間の活用が大切です。
しかもスキマ時間との関係で頭に浮かぶのが、スマホ等を活用したWeb学習。
個人的には学習上殆ど問題はないと感じていますが、どうしてもWebテキストを利用したい方は、スタディング弁理士講座がオススメです。
スタディングでは基本的に(インプットは)スマホで学習が完了します。
確かに、質問体制はSNSを利用する一方、Webテキストを導入していないのは、なんともチグハグのような気も…
講師が選べず向き不向きが生じるおそれ
上でも紹介した通り、講師の方はとてもわかりやすく、比較的万人向けと言いたいところです。
他方、やはり講師も受講生も人間である以上、相性や向き不向きがある程度は避けられません。
特に講師が(話し方や説明の仕方を含めて)自分に合わないと学習成果やモチベーションに悪影響が出てしまいます。
アガルートに限らないことですが、通信講座専門のオンラインスクール(特に料金が安いところ)は講師が固定されているので注意が必要です。
アガルート弁理士講座に向いている人
- 料金を安くしたい人
- 忙しい中で一発合格を狙っていく人
- 効率重視でいきたい人
本講座は、とにかく効率的に一発合格したい人にはオススメです。
やはり最初から論文まで見据えたうえでインプットを始めていくのですから勉強の効率性は間違いなし!
知的財産法の条文体系まで考慮すると、横断的な学習が初学者の段階からできれば理想ですが、
そのためのカリキュラムや教材の考案は結構大変だったと思います。
アガルートはこれを実現した通信専門講座ですが、特に勉強の効率を重視したい人は取り組んでみるとよいでしょう。
ダラダラと時間をかけてしまうより、短時間集中し、かつポイントを絞り込んだ方が遥かに学習成果がでるはずです。
アガルート弁理士講座について慎重にしたい人
- 答練や模試などの実戦演習を積みたい人
- まずは短答に合格し、翌年以降に論文合格を目標とする人
- 手厚いフォロー体制を求める人
- 受験上級者(ただし初心にかえるつもりの人を除く)
ここに挙げた方々が絶対に向かないというわけではなく、慎重にご自身と相談してみてほしいということです。
答練や模試などの実戦演習を積みたい人
この点については上で解説した通り。
弁理士試験の受験生は、一流国立大卒の、いわゆる地頭が良い人が多く、要領よく受験勉強をこなしていきます。
「自分はそんな受験秀才タイプだ」という方はそれほど心配することはないでしょう。
ただし、そんな秀才タイプばかりが弁理士ではありませんし、実務では尚更です。
また逆に自分は愚直に(コツコツと)頑張って勉強するタイプだ、と思う人もいるでしょう。
そんな方は(コストがややかかりますが)他の大手予備校で実戦訓練(答練受講)をしてみることをオススメします。
まずは短答に合格し、翌年以降に論文合格を目標とする人
これに該当する人はチョット注意。
要するに短答にまずは合格して、翌年以降(の2年内に)短答免除資格を得て論文の勉強に専念される方です。
繰り返しになりますが、アガルートでは、当初から論文を念頭においたインプットをしていきます。
もちろん無駄になることはないのですが、短答知識は膨大になりますので、短答と論文を分けた勉強をした方が賢明かもしれません。
ちなみに大手予備校の多くは(例えばLEC)短答と論文を分けたカリキュラム構成をとっていました。
手厚いフォロー体制を求める人
フォロー体制が弱いと、特にスムーズに質問や相談をしたい人にとってはやや厳しい受験環境となりそうです。
弁理士試験では、やはり勉強が進むにつれて(理解が深まるがゆえに)疑問点がでてくるもの。
あるいは勉強法で悩んだり、不安が生じてくることもあるでしょう。
受験仲間がいれば、仲間同士で教え合ったり助け合ったりするものですが、そうした状況にない場合、頼りになるのは予備校であり、そこの所属する講師です。
ですので手厚いフォローを期待する方やSNSの活用等に自信がない方は、他の予備校が無難かもしれません。
受験上級者(ただし初心にかえるつもりの人を除く)
いわゆるベテラン受験生です。
総合講義にせよ、過去問研究にせよ、この講座では基本的部分が多く、かつ答練や模試も特にありません。
受験が長くなっている方からすれば、内容が当たり前すぎて「いまさら…」といった感じが拭えないでしょう。
ただし、気持ちを入れ替え(頭を白紙の状態に戻し)ゼロから出直す覚悟がある人は別。
実際、1,000~1,500時間ほどの勉強で合格している人はいますし、アガルートでは合格に必要な最低限の情報は提供しています。
\ オンライン講座で難関国家試験に最短合格!/
最後に~他の予備校との併用も検討してみる~
予備校は合格のための手段に過ぎません。
あくまで大切なのはその使い方です。
今回はアガルートについて解説してきましたが、同様に、それが唯一絶対というわけでもありません。
例えばインプットはアガルートで進め、アウトプットは様々な予備校の答練や模試を受けてみる、というのもあり得ます。
実は予備校(あるいは講師)が作る答練や模試にも出題傾向というか、出題のクセのようなものがあるのですが、自分の所属する予備校ばかりに頼っていると、いわゆる予備校慣れの問題が生じてきます。
その結果、最悪「予備校の答練や模試では良い点が取れるのだけど、本試験は失敗してしまう」などといった本末転倒なことが起きてきます。
そこでよく言われるのが他流試合(特に試験直前期)。
あえて自分の所属する予備校以外で答練や模試を受けてみるのです。
どんな問題が出題されても勝ち残る真の実力をつけるためです。
あと、答練・模試とは別に大手予備校の単科の活用も選択肢として挙がってきます。
例えば科目別やテーマ別の講座、さらには有名講師たちによる独自の講座やゼミがあります。
有名なところですと、LECの納冨美和講師や宮口聡講師のゼミ・答練講座、道場などです。
ですので時間的金銭的に余裕のある方は(短答知識等の基礎が完成した後で)あくまで補完的に他校の単科講座・答練を検討してみるとよいでしょう。
最後になりましたが、皆様の弁理士試験の合格をお祈りしています。
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