士業資格で成功するために知っておくべきこと

日の出に向かって歓喜する若者

士業資格を目指そうとする人は、当然、資格取得後に成功したいと考えているでしょう。
特に難関資格の場合は、期待が高まるのももっともです。

他方、今日では昔と異なり、試験に合格したからといって、容易に全てが軌道に乗るとは限りません。
実際、有資格者でも多くの人が、せっかく難関を突破したのに廃業しています。

そこでこの記事では、士業資格で成功するために知っておくべき事をズバリ語っていこうと思います。

この記事の執筆者について

略歴:特許事務所→公認会計士→監査法人・会計士事務所→弁理士→独立(会計事務所・特許事務所経営)

特許事務所を経営する父親の長男に生まれる。
そうした背景もあって学生の頃から知財に関与していたが、ある日、心機一転、会計業界に飛び込む。
その後、父親の健康事情から家業を承継するとともに会計事務所を開業。
長期にわたり複数の士業に携わりながら、様々な事務所や実務を経験する。

目次

こんな人は士業資格を取るのはやめておけ?

いきなりですが、最初にネガティブな話をしてしまいます。

一般的に、次のような人は士業資格を取るのはやめとけと言われます。

資格さえ取れれば安泰と考える人

理由は

  • 実務と資格試験の勉強は違う
  • 資格取得後も勉強を続けなくてはならない
  • 現実の仕事には、専門分野以外の能力(営業力やコミュニケーション力)が必要

だからです。

しかも、それだけはありません。

本人に先のようなつもりはなくても、
資格を取得した後に「こんなはずではなかった」と後悔する人が少なくないのです。

例えば

国家試験受験生の頃はメチャクチャ優秀だったのに、
実務に就いた途端、精彩を欠いてしまう人、あるいは成長が止まる人

さらには

独立開業後、仕事がとれず(営業が上手くいかず)結局、廃業する人

など。

資格を取得する前に分かればよいのですが、なかなか難しいのが士業の現実です。

士業に求められる職務能力とは

実務に就いた後、士業に求められる職務を挙げてみます。

大雑把に言うと次の2点です。

  • プレーヤーとしての(本来の)仕事
  • マネージメント業

前者は、その士業の専門実務です。
税理士なら確定申告書を作成したり、税務について調べたりすることですね。

後者は管理業務や経営に該当します。

士業には関係ないのでは、と思う人もいるかもしれません。
ですが、士業であっても、組織では昇進するにつれて人事や事業計画などに携わるようになります(大手監査法人や大手税理士法人など)。

さらにパートナー(事務所の共同経営者であり出資者)までいけば、顧客の開拓(営業)をしたり、その顧客と報酬交渉をしたりもします。

つまり、プレーヤー(本来の実務家)としての仕事は相対的に減り、経営の仕事の比重が増していくのです。

他方で、個人で独立したらどうでしょうか。

実は、こちらも似たようなものだったりします。。

特にゼロから独立開業した場合は、顧客の獲得が必要ですし、人を雇えば、遅かれ早かれ事務所の運営管理をしていかなくてはなりません。

私見ですが、正社員を5人以上雇うようになったら、業務管理用のマニュアルを作った方がよいでしょう(10以上なら必須です)。
各自がいつまでもバラバラに仕事をしていると、業務上の支障や顧客とのトラブルが生じやすくなります。

結局、どちらにしてもマネージメントはついて回るのです。

士業で独立を成功させるのに必要な、たった一つのこと

士業資格を取った以上、独立したい人も多いと思います。

ここでは、その独立をする際に最も必要となることについて言及しておきます。

独立を成功させる要因として、一般的には営業能力や人脈、差別化できる得意分野などが取り上げられます。

どれも間違いではないのですが、それらのためにも必要となるものがあります。

それは、

本人がその士業の仕事に自然と打ち込んでいけるかどうか

別の言葉でいえば、

”遊び”のようにのめり込んでいけるか

ただそれだけです。

もちろん経験を十分積んで成功される人が多いですが、経験の程度は相対的なものに過ぎません。
最初の経験値としては(個人差ありますが)とりあえず3年もやれば十分ではないでしょうか。

特に実務家としては、
最低限の助言や指導があれば、あとは自主的に勉強しながらやっていけるぐらいでないと、なかなか厳しいと思います。

模範解答の存在しない問題に対し、自分で考え判断していかなくてはならないのですから。
前例のない未知の案件に直面することだって少なくありません。

例えば、公認会計士では、多くの先生方が税務経験ゼロで税理士事務所を軌道に乗せていますし、
役所OBの方(例えば弁理士や税理士)は、役所以外の勤務経験無しで結構、独立します。
弁護士でも即独(勤務経験無しで独立すること)が少なくありません。

専門的な見識レベルについては人それぞれですが、少なくとも
これらの人々は、クライアントから信頼を獲得し、それなりに報酬を得て事務所を成功させています。

そんな中で、彼らに共通するのは、

子供が夢中になって遊ぶように、業務に取り組んでいること。

もちろん色々と本を読んで勉強したり、(豊富な人脈を通じて)助言等も受けることもありますが、
それも全て自発的に取り組んでいる結果です。

基本的に自身の内なる声に従っているに過ぎません。

独立成功について追加コメント:~士業独立に企業勤務は必要か~
独立の成功条件として、しばしば企業経験が挙げられます。
確かに独立にはマネジメント力が不可欠ですし、近年、独立されている人の多くが企業勤務を経験されています。
ですが、企業勤務を経れば独立できる、とか、独立には企業勤務が必要、というのは発想がズレています。
自然に「おっ、面白そうだ、やってみよう!」という気になって、(あれこれ考えだす前に)勝手に体が動き出すこと
極論ですが、これがすべてです。
企業経験の有無にしても、これがあるかどうかに過ぎません。
無ければ無いで、全く構わないのです。

会社勤めが起業成功に結びつくのなら、もっと多くの人が脱サラしてお金持ちになっていますよね。

資格の意味は実務の成功ばかりではない?

自分にその適性があるかどうかわからない段階で、資格取得の勉強を始めることはよくあることだと思います。

あるいは、実務に就いた後、自分に適性が無いことに気づくこともあるでしょう。

そんな時はどうしたらよいでしょうか。

ご安心ください!

適性が無いなりに実務をやっている士業従事者などゴマンといますし、
資格を持っていても全く別の業務に転身している人も少なくありません

冒頭で述べたことと矛盾するようなことを言うようですが、
実は、資格を取った(国家試験に合格した)だけでもその意味は小さくありません。
他者にその試験勉強については色々と教えることができますし、それをきっかけに次に進むチャンスも十分見込めるものです。

なので、
○○の資格を取ってみたいと強く思い、(躊躇することなく)勉強を始めることができたら、
先ずは十分挑戦する価値はあると思います。

全力で挑戦してみて、先々、思った通りにいかなかったとしても
それはそれで人生だと思います。

何もしないで、実行できない理由をあれこれ探しているより遥かにマシではないでしょうか。

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おわりに

士業資格で成功することについて解説してきました。

とにかく資格を取り巻く環境は、昔と比べて大変厳しくなっています。
本記事でも申し上げた通り、試験勉強と実際の業務は異なるのです。

他方、いくら事前に情報が入手できても、実際にやってみないと分からないのが士業実務です。
しかも各人の向き不向きの問題もあったりして、先々のことは簡単には言えません。

なので頭であれこれ考えるよりも、行動に移せるかどうかの方が大切な気がします。

また、結果はどうあれ全力で取り組んだことは無駄にはならないものですし、勉強したことも然りです。

皆様は士業資格について、どのようにお考えになりますか。

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