税理士・科目合格者・経理要員のための転職エージェントの選び方

今日、転職エージェントの数は多く、大変充実しています。
求職者にとっては転職のチャンスが広がっていると言ってよいでしょう。

他方で、選択肢が増えたものの、どのエージェントを利用するかは結構、悩むところです。

しかも税理士等の転職は一般転職とは異なる側面があり、その選定は慎重でありたいもの。
特に専門分野、受験勉強との兼ね合い、税理士事務所の特殊性等々、懸念材料を挙げたらキリがありませんね。

そこでこの記事では、税理士・科目合格者・経理要員におすすめの転職エージェント5社を厳選のうえ、徹底比較してみたいと思います。

<この記事の執筆者>
・実務経験、通算20年以上
・独立までに大・中・小の3つの事務所に勤務(他に特許事務所経験あり)
・資格:公認会計士・税理士・弁理士
・独立後は会計・特許事務所を運営

目次

税理士・科目合格者・経理要員におすすめの転職エージェント厳選5社

最初に税理士・科目別合格者・経理要員にオススメの厳選5社を紹介しておきます。

※以下では各エージェントのプロモーションを含みます。

スクロールできます
ヒュープロMS-Japanジャスネットキャリアマイナビ税理士レックスアドバイザーズ
(公開)求人数約11,000約10,000約4,000約1,500約4,000
得意分野会計事務所
税理士法人
管理部門
士業
公認会計士
税理士
税理士
科目合格者
公認会計士
税理士
主な年齢層25歳~50歳20代~50代20代・30代20代・30代20代~40代
設立(歴史)2015年1990年1996年1973年2002年
スクロールできます
ヒュープロ最大級の求人数とスピード対応
MS-Japan管理部門も含め求人数&実績が豊富
ジャスネットキャリア一歩突っ込んだキャリアコンサルが鋭い
マイナビ税理士税理士特化型で非公開求人も充実
レックスアドバイザーズアドバイザーが丁寧・親切

注:選定の基準としては次のようなものを採用しています。

  • 会計業界への精通度
  • 歴史・実績
  • 求人数
  • サービスの質(サービス内容やアドバイザーの質、対応の早さを含む)
  • 口コミ・評判

税理士・科目合格者・経理要員の転職エージェントの選び方(組み合わせ)

転職エージェントは1社に絞らず、複数併用が原則です(詳細は後述)。

ここではその併用していくエージェントの組み合わせを紹介します。

税理士・科目合格者・経理要員向けの転職エージェントの組み合わせ

メインエージェントをヒュープロにしつつ、MS-Japanとマイナビ税理士をサブとして活用していきます。

特にMS-Japanは企業経理を希望する人にも幅広い選択肢を与えてくれるでしょう。

40代以上のミドル向け転職エージェントの組み合わせ

基本は上の税理士向けの組み合わせと同じですが、年齢面を考慮して、レックスアドバイザーズを候補に入れています。

経験にもよりますが、50代までは十分対応してくれます。

公認会計士向け転職エージェントの組み合わせ

税務を希望する会計士の方を念頭にしています。

税理士特化の場合はヒュープロとマイナビ税理士で十分なのですが、会計士特有のバックグラウンドを考慮するとジャスネットキャリアは是非入れておきたいと思います。

税理士・科目合格者・経理要員向け転職エージェント①:ヒュープロ

注:以下の各求人内訳データは各エージェントのHP・求人検索による。

特徴
  • 会計事務所を中心に業界最大級の求人数を誇る
  • スピード転職を実現すべく、対応が早い
  • 当初からAIをフル活用
  • 面接対策にも定評あり
(公開)求人数
サービス内容
アドバイザーの質
対応の早さ
評判・口コミ
歴史(実績)
主な年齢層25歳~50歳
スクロールできます
主な求人の内訳求人数
税理士6,144(※)
科目合格者(※)
会計事務所・税理士法人(※)
コンサルティング116
企業経理3,263
金融機関
未経験者OK2,176
(※)ヒュープロの求人検索では税理士・税務スタッフとして1本化して表示
令和6年7月5日現在

ヒュープロについては、とにかく会計事務所・税理士法人の求人数が業界最大級である、の一言に尽きるでしょう(未経験者の求人数も同様です)。

また「最速転職」を掲げるだけあって、対応の早さにも定評があります。

実際に口コミ等をリサーチしていても、他社に比べて内定までの時間が最も短いと感じました。

さらにこれらと併せてマッチングの的確さを担保するAIのフル活用もこのエージェントの特徴です。

面接対策にも定評がありますので、税理士向けの転職エージェントとしてはイチオシと言えます。

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税理士・科目合格者・経理要員向け転職エージェント②:MS-Japan

特徴
  • 30年以上の歴史があり、実績とノウハウが蓄積されている
  • 求人企業を熟知している
  • 管理部門・士業全般に強い
  • 20代から50代まで幅広年齢層に対応
(公開)求人数
サービス内容
アドバイザーの質
対応の早さ
評判・口コミ
歴史(実績)
主な年齢層20代~50代
スクロールできます
主な求人の内訳求人数
税理士1,228
科目合格者1,036
会計事務所・税理士法人1,360
コンサルティング571
企業経理3,250
金融機関188
未経験者OK1,167
令和6年7月5日現在

MS-Japanはエージェントとしての歴史が比較的長く、30年以上の間に、のべ2万人以上の人が利用してきました。

しかも業界や求人企業に精通しており、より詳細な情報が求職者に届きやすくなっています。

また、対象の年齢層としては20代から50代、と幅広く対応。

特に税理士は業界の年齢が高めですが、ベテラン層にとってこの点はとても心強いと言えるでしょう。

求人企業も、会計事務所・税理士法人はもとより、上場企業、金融機関と幅広く紹介しています。

士業のみならず企業経理等の、事業会社の管理部門にも強みを有するのが特徴です。

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税理士・科目合格者・経理要員向け転職エージェント③:ジャスネットキャリア

特徴
  • 公認会計士が設立しており、会計業界に精通している
  • 一部の案件については、エージェントを通さず、直接応募することもできる
(公開)求人数
サービス内容
アドバイザーの質
対応の早さ
評判・口コミ
歴史(実績)
主な年齢層20代・30代
スクロールできます
主な求人の内訳求人数
税理士1,017
科目合格者637
会計事務所・税理士法人895
コンサルティング379
企業経理1,977
金融機関136
未経験者OK353
令和6年7月5日現在

ジャスネットキャリア公認会計士が設立しただけあって、単にエージェントとしてのノウハウだけでなく、会計業界についての造詣が大変深いです。

そのため求職者に寄り添ったサポートやサービスが特に好評です。

求人数については公開案件のみならず非公開案件も豊富なうえ、(一部ですが)エージェントを通さず直接応募することもできます。

他方で年齢層については(40歳以上の管理職の求人も扱ってはいるものの)20代・30代が中心です。

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税理士・科目合格者・経理要員向け転職エージェント④:マイナビ税理士

特徴
  • 税理士に特化しており、アドバイザーの業界知識が豊富
  • 非公開求人が充実(80%が非公開)
(公開)求人数
サービス内容
アドバイザーの質
対応の早さ
評判・口コミ
歴史(実績)
主な年齢層20代・30代
スクロールできます
主な求人の内訳求人数
税理士783
科目合格者721
会計事務所・税理士法人1,105
コンサルティング263
企業経理81
金融機関49
未経験者OK390
令和6年7月5日現在

税理士に特化しているユニークなエージェントです。

そのため業界の知識が豊富であることはもちろん、科目合格者や未経験者向けの案件も多いです。

また、マイナビ税理士では非公開案件も多く(求人の約80%)求人票からはわからない情報を入手することができます。

エージェントと求人企業とのパイプが太く、結果として求職者のアピールも求人企業に届きやすいでしょう。

ただし、ここも年齢層については20代・30代が中心である点に注意が必要です。

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税理士・科目合格者・経理要員向け転職エージェント⑤:レックスアドバイザーズ

特徴
  • 担当者(アドバイザー)の質・対応が素晴らしい
  • 公認会計士・税理士・経理・財務を専門としている
  • 40代以上も対応可
(公開)求人数
サービス内容
アドバイザーの質
対応の早さ
評判・口コミ
歴史(実績)
主な年齢層20代~40代
スクロールできます
主な求人の内訳求人数
税理士1,280
科目合格者1,070
会計事務所・税理士法人1,562
コンサルティング436
企業経理1,066
金融機関88
未経験者OK421
令和6年7月5日現在

レックスアドバイザーズと言えば、まずは担当アドバイザーの質の高さが挙げられます。

また特に会計士・税理士を専門としており、経験豊富な実務家の方をもしっかりサポート。

年齢層についても、20代から40代以上と幅広い一方、未経験者にも柔軟な対応が可能です。

メインにするにせよ、補完的に利用するにせよ、是非とも登録しておきたいエージェントです(他社との比較をする上でも非常に有益と思われます)。

転職エージェントを選ぶ際のポイント

税理士等向けの具体的な転職エージェントをこれまで紹介してきましたが、ここからは一般的なポイントや注意点を確認していこうと思います。

近年のエージェントの傾向

今日ではでは優良なエージェントのサービス内容に差異は殆どありません。

例えば、次のようなサービス項目は殆どのエージェントによって提供されるようになっています(この記事で紹介した5社はすべてそろっています)。

  • カウンセリング
  • 検索求人システムの活用
  • 履歴書や職務経歴書の添削
  • 面接対策
  • 年収交渉て退職アドバイス

他方でしばしば問題となるのが担当アドバイザーの質の問題。

転職市場の拡大とともに、アドバイザーの増員が必要ですが、結果的に質のバラツキがでてきてしまうのです。

エージェントを選ぶ基準

  • 十分な求人数があるか
  • 特化型か総合型か(エージェントの得意分野)
  • 歴史・実績
  • 求職者の主な年齢層

十分な求人数があるか

まずは最初の基準です。

近年は「量より質」という言葉を耳にしますが、それは「量」が確保されてからのハナシ。

選択肢がそれなりに充実していなければ、選びようがありません。

ただし、ここで注意したいのが非公開の求人数です。
特に今日ではこの非公開の案件に重点が移りつつあるので、単純に公開求人数で判断するのは難しいものです。

特に非公開求人は優良ポジションであることが多く、またエージェントと求人企業とのつながりの強さ(信頼関係の強さ)を示しています。

ですので公開求人数と併せて、この非公開求人数の充実度も注視すべきです。

特化型か総合型か

エージェントにも得意不得意があるものです。

特に税理士や公認会計士などを求人対象とするとなると、単純に転職ノウハウだけでは満足なサービスは難しくなってきます。

業界や求人企業の実情に精通している必要があるということです。

ですので、特に税理士(そして科目合格者)の方は、まずは税理士や会計業界に精通している特化型のエージェントを選択しましょう。

歴史・実績

人材紹介を担っているのが転職エージェントですが、人事というのは企業活動の根幹であるとともに秘匿性を有するのが特徴です。

言い換えれば、求人企業との間に強固な信頼関係が築けていないと、エージェントとしては難しくなってくるのです。

他方で信頼関係と一言で言っても、一朝一夕で生まれるわけではありません。

そこで重要になってくるのが歴史や長年の実績です。

結局、企業の内情や経営者の人柄といった求人票に載ってこない情報の提供は、こうした信頼関係に支えられるところが大きいと言えます(先に述べた非公開案件についても同様です)。

求職者の主な年齢層

ご存じの通り、転職は年齢が高くなるにつれて難しくなっていきます。

現に多くの転職エージェントにとって、メインとなる層は20代から30代です。

それは税理士や会計士でも同じことなのですが、エージェントによっては弾力的に対応してくれるところもあります。

特に実務経験やマネージメント経験豊富な方への求人は少なくありませんし(むしろ不足している)、必要な職場にふさわしい人材が届いていないという実態すらあったりします。

そこでこうした幅広い年齢層にも対応できるエージェントの存在が意味を持ってきます。

特に40代以上の方には、MS-Japan、ヒュープロ、レックスアドバイザーズがオススメです。

転職エージェントを活用する際の注意点

  • 担当者の当たり外れや相性の問題は付いて回る
  • 同一企業に複数のエージェントから申し込まないこと
  • アドバイザーの言うことを絶対視しない

担当者の当たり外れや相性の問題は付いて回る

この記事でご紹介しているエージェントに関しては、担当アドバイザーの質はとても高いと評判です。

ただし、すべての求職者が満足しているというと、残念ながらそうとは限りません。

先に述べた通り、アドバイザーの質にバラツキがでてきているのが現実です。

また質(客観的なもの)とは別に、担当者との相性(主観的なもの)もあったりします。

同一企業に複数のエージェントから申し込まないこと

後述しますが、転職で成功するためには、複数エージェントの併用は今日では必須となりつつあります。

その際に注意したいのが、同一企業に複数エージェントから応募してしまうこと。

単にマナー違反なだけでなく、信用を失ってしまいます(もちろん採用率が高まるなどということはあり得ません)。

特に10社も15社も掛け持ちすると、管理しきれなくなり、そうしたトラブルが起きやすくなるので注意が必要です。

エージェントの言葉を絶対視しない

転職エージェントのクライアントは報酬をくださる求人企業です。
この求人企業のリクエストに応じてエージェントは人材を探しています。

言い換えれば、求職者側の希望だけを優先して活動しているわけではありません(もちろんこうした希望を最大限尊重はしてくれますが)。

こうした相手(求人企業)との利害関係がある以上、エージェントの言葉については客観視していく必要があるでしょう。
もちろんアドバイザー各人の質の問題もあったりします。

「転職を急かされた」との口コミの背景には、こうした事情もあるものと筆者は考えます。

ですので、次で述べる複数エージェントの併用が意味を持ってきます。

転職エージェント活用のコツ

  • 複数のエージェントを4社ほど併用する
  • 希望する条件に優先順位をつけておく(100%思い通りになるとは限らない)

複数のエージェントを活用する

上でも紹介しましたが、エージェントの併用は3~4社がちょうどよいです。

それを超えると(上で述べた通り)管理しきれなくなり、重複応募のリスクがでてきます。

なお、各エージェントには併用している事実を事前に伝えておくのが賢明です。

併用自体は問題ありませんし(向こうも承知している)、競争意識を持たせることを通じて良質なサービスを受けられます。

転職が初めての人の中には、どうしても1社に絞りたくなってくるものですが、オススメしません。
やはり完璧はありませんし、エージェントどうしを比較することで、提案やアドバイス等を客観視できます。
もちろん、そのエージェント限定の独占案件に出会うこともあります。

希望する条件に優先順位をつけておく(100%思い通りになるとは限らない)

繰り返しになりますが、エージェントは(クライアントである)求人企業の依頼に応じて人材を集めてくるのが仕事です。

当然ながら、求職者のリクエストだけを優先することはあり得ません。
つまり希望がすべて叶う保証はないということです。

そこで大切なのが優先順位をつけておくこと。

特に(絶対に)譲れない条件を事前に明確にしておき、その旨をエージェントに伝えておきます。

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